はじめに
リーダーとして日々の業務に取り組む中で、「なんだかうまくいかない」「どうしてこうなるのだろう」といった悩みや葛藤を感じる瞬間はありませんか？その理由を周囲のせいにしたり、状況のせいにしてしまうこともあるかもしれません。でも、本当のところ、自分の心の中に答えがあることに気付いているのではないでしょうか？今回の記事では、リーダーが無意識に抱える「やらない理由」を紐解き、その先にある解決策について考えていきます。
本当の「できない理由」に気づく
「わかっているけど、できない」――この感覚、思い当たる節はありませんか？たとえば、次のような場面です。
上司に対して
- 「分かってくれないから仕方がない」
- 「何を言っても変わらないだろう」
- 「何を話せばいいか分からない」
部下に対して
- 「仕事を頼むと嫌な顔をされそう」
- 「言うことを聞いてくれない」
- 「指示待ちばかりで自分が動いた方が早い」
自分自身に対して
- 「本当は挑戦したいけど怖い」
- 「やった方がいいと分かっているけど面倒だ」
- 「やりたいことがあるけど、失敗が怖くて動けない」
これらの状況で多くのリーダーが無意識に選ぶのは、「そのままにしておく」ことです。そして、その選択を正当化するため、次のような言葉を自分に言い聞かせてしまうことも。
- 「忙しいから仕方がない」
- 「上司や周りが悪いからどうしようもない」
- 「みんなもこうしているし、自分も同じでいい」
こうした言い訳を繰り返すうちに、行動を起こすタイミングをどんどん逃してしまいます。しかし、心のどこかで「それではいけない」と感じているのではないでしょうか？
自分と向き合う覚悟を持つ
「できない理由」を超えるためには、自分自身の本音と向き合う必要があります。それは簡単なことではありませんが、第一歩として次のことを試してみてください。
1. 自分の言い訳を認める
まず、自分が「やらない理由」をつくっていることを認識しましょう。それが上司や部下、環境のせいにしている言い訳であれば、なおさらです。
2. 「本当はどうしたいのか」を問いかける
やらない理由を考えるのではなく、「やりたい理由」にフォーカスしてみてください。本当は上司と良い関係を築きたいのか？部下にもっと主体的に動いてほしいのか？心の声に耳を傾けましょう。
3. 小さな一歩を踏み出す
いきなりすべてを変えようとせず、小さな行動から始めることが大切です。たとえば、上司に一つだけ提案してみる、部下と雑談の時間を設ける、自分の挑戦を誰かに話してみるなど。
明日からできること
明日から実行可能な具体的な行動をいくつか挙げてみます。
- 上司との対話を設ける
「今後の方針についてご意見を聞きたい」と声をかけ、上司との接点を増やしてみてください。 - 部下に小さなタスクを任せる
完璧でなくても良いので、小さな仕事を部下に任せ、その結果を一緒に振り返る場をつくりましょう。 - 自分の思いを言葉にする
やりたいこと、挑戦したいことを具体的な目標に落とし込み、それを紙に書き出してみると良いでしょう。 - 一日一つ行動を変える
たとえば、「いつもより部下に一つ多く声をかける」「上司に進捗を報告する」など、意識して行動を変えてみてください。
おわりに
リーダーとしての課題や悩みの多くは、実は自分自身が作り出した「できない理由」に起因していることが少なくありません。しかし、それを認識し、行動に移すのは決して遅すぎることはありません。
あなたの中には、もう既に答えがあるはずです。どうか一歩を踏み出し、自分とチームの可能性を広げてください。リーダーとしての成長は、あなた自身がその壁を超えることで始まります。
