叱れない、見本になれない、数字が苦手…それ、本当に“欠点”ですか?

リーダー

はじめに

「部下を叱れないといけない」
「部下の見本となるべき存在」
「数値に強くならなきゃ」

…そんな“あるべき”で、自分自身が苦しくなっていませんか?

真面目な人ほど、管理職になると急に「理想の管理職像」の仮面をかぶろうとします。
でもその仮面、だいたい重い。しかも息苦しい。

今日は、「あるべき」「ならなきゃ」に自分を無理やりはめないための話です。
結論はシンプルで——
同じリーダーでも、あなたらしく違っていい。
その代わり、自分の“ありたい像”を言葉にするところから始めましょう。


新任管理職あるある

これ、心当たりありませんか?(5つ)

  1. 「叱れない自分はダメだ」と思ってしまう
    本当は“叱る”以前に、関係性の前提が足りてないだけのことも多い。
  2. 「見本にならなきゃ」と思い、完璧を演じ始める
    結果、弱音が吐けず、相談できず、孤独感が増す。しんどいループ。
  3. 数字を見るのが怖くて、数字の話題を避けてしまう
    避ければ避けるほど「数値に強くならなきゃ」が大きくなる。地味にしんどいです。
  4. “正しい管理職”を探して、本や研修で学びを積み重ねる
    でも現場で再現できず、「自分には向いてない」と自己否定に寄っていく。
  5. 気づくと「部下のため」より「管理職としての体裁」の方が優先される
    “あるべき”は、いつの間にか「自分を守る鎧」に変わります。

「あるべき」「ならなきゃ」は、優秀な人ほどハマる

これ、性格の問題じゃないです。

管理職になると急に、こういう圧が増えます。

  • 上から:責任と成果
  • 下から:安心感と納得感
  • 横から:比較と評価
  • 自分から:理想像への焦り

この状況で「正解」を取りにいくのは自然です。
だから“あるべき”が出てくる。責める話じゃない。

ただ問題は、その“あるべき”が、あなたの本来の強みを消すことです。


同じ野球選手でも、全然ちがう

たとえば、大谷翔平とイチロー。
同じ「野球選手」でも、スタイルも強みも、勝ち方もぜんぜん違います。

リーダーも同じです。
「リーダーだからこうあるべき」じゃなくて、あなたの特性で勝てる型がある。

  • ガツンと言える人が強い、じゃない
  • 前に出る人が正しい、でもない
  • 数字が得意な人だけが評価される、でもない

“あるべき”は便利なテンプレだけど、あなたを活かしてはくれないんです。


じゃあ、どうする?「ありたいリーダー像」を言葉にする

ここ、気合いの話にしたくないので、現場で使える形に落とします。

ポイントは3つです。
①外す → ②決める → ③つなげる

① 「あるべき」を外す(棚卸し)

まず、頭の中の“ならなきゃ”を見える化します。(5つ以内でOK)

例)

  • 叱れないといけない
  • 見本でいないといけない
  • 数字に強くならなきゃ
  • いつも冷静でいなきゃ
  • ちゃんと答えを出さなきゃ

書けたら次。
それぞれにこう問いを入れます。

  • それ、本当に必要?
  • それ、今の自分の武器になる?
  • それをやることで、チームは良くなる?

“管理職っぽさ”を満たすためだけの項目は、ここで外していいです。

② 「ありたい像」を決める(あなたの型を作る)

次は逆です。あなたの言葉で、こう書いてみてください。

「私は、こういうリーダーでいたい」

ここも5つ以内がいい。(欲張ると迷子になります)

例)

  • 部下が安心して挑戦できる空気を作る
  • 目的と優先順位を分かりやすく示す
  • 人を追い込むより、整えて前に進める
  • 本音を言える関係性を作る
  • チームの主役を部下にする

これがあなたの「方針」です。
“あるべき管理職”じゃなく、あなたのチームの勝ち方

③ 「今の努力」をつなげる(ズレを直す)

最後に一番大事な問いです。

「今の努力や悩みは、その“ありたい像”につながってる?」

もしつながってないなら、あなたが悪いんじゃない。
頑張る方向がズレてるだけです。

例)

  • 「叱れない…」で悩む
    → 叱るスキルの前に、期待値の共有基準の言語化が必要かもしれない
  • 「見本にならなきゃ…」で疲れる
    → 完璧より、判断基準の共有失敗の扱い方の方がチームに効くかもしれない
  • 「数値に強くならなきゃ…」で避けてしまう
    → いきなり分析じゃなく、まずは“見る数字を3つに絞る”だけで十分かもしれない

ズレを直すだけで、同じ努力でも手応えが変わります。
“頑張ってるのに空回り”が減ります。


おわりに

「あるべき」「ならなきゃ」に縛られるのは、あなたが弱いからじゃない。
ちゃんとやろうとしている証拠です。

でも、同じリーダーという役割でも、あなたらしく他と異なって構いません。
むしろ、あなたの型を持たないと、管理職としての長距離走でバテテしまいます。

だからこそ一度、問い直してみてください。

  • あなたの“ありたいリーダー像”を言葉にできますか?
  • 今の努力や悩みは、その実現につながっていますか?

ここがつながった瞬間、管理職は少しラクになります。
そしてチームは、確実に前に進み始めます。


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