新任管理職として日々奮闘しているけれど、
「なぜか部下と距離が縮まらない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
実は、**部下との距離がなかなか縮まらない上司には“ある共通点”**があります。
これは、マネジメント経験25年の私が現場で何度も見てきた“リアルな現象”です。
今回のブログでは、その共通点をひもときながら、
部下との関係を一歩ずつ改善するヒントをお届けします。
はじめに
新任管理職として、やる気を持って現場に向き合っているものの、
・なぜか部下が心を開いてくれない
・距離が縮まらず、会話がぎこちない
・雑談すら続かず、必要最低限のやりとりしかできない
こんなふうに悩む方は少なくありません。
その原因は「自分のコミュニケーション力が低いから」でも、
「性格的に向いていないから」でもありません。
多くの場合、そこには**ある共通した“上司としての姿勢”や“考え方のクセ”**が関係しています。
それに気づかずに頑張ってしまうと、空回りし、ますます部下との距離が開いてしまうことも。
だからこそ、まずは原因に気づき、自分自身の立ち位置を見直すことが大切です。
部下との距離が縮まらない上司に共通する「4つの特徴」
① 指示や正論ばかりで、会話が一方通行
部下に良かれと思って伝えている「指示」や「アドバイス」。
でもそれが多くなるほど、部下は「上司に本音を言っても無駄だ」と感じて心を閉ざします。
上司が「話す」ばかりではなく、「聴く」ことができていないと、
表面的なやりとりに終始し、信頼関係は深まりません。
② 感謝やねぎらいが少ない
「部下は仕事をするのが当たり前」になっていませんか?
忙しさに追われていると、つい感謝の言葉を忘れてしまいがちです。
でも、**「ちゃんと見てもらえている」「評価されている」**と部下が感じられない限り、
上司に心を開こうとはしません。
感謝やねぎらいは、上司と部下の距離を縮める最も基本的で効果的な方法です。
③ 「正しさ」で押し通し、価値観を押し付けてしまう
あなたの中にある「こうあるべき」「こうしないとダメ」という“正しさ”が、
部下にとっては「自分を否定された」と感じさせることもあります。
特に世代や経験の違う部下に対しては、違いを受け入れる柔軟性が求められます。
“正しさ”より“対話”を優先することで、部下との心理的な距離がぐっと縮まります。
④ 言動に一貫性がなく、部下が混乱する
昨日と言っていることが違う。
Aさんには優しいのに、Bさんには厳しい。
こんなふうに上司の態度に一貫性がないと、部下は常に“地雷を踏まないように”と
気を張り、距離を取るようになります。
信頼関係に必要なのは、安心感と予測可能性。
言動の軸をしっかり持つことで、部下は安心して近づけるようになります。
私自身の失敗から学んだこと
私も新任管理職時代、「正しさ」や「成果」にこだわるあまり、
部下の声に耳を傾けず、指示ばかりを繰り返していました。
その結果、距離は縮まるどころか、むしろ壁ができてしまったのです。
でもある日、ふと気づきました。
「自分の言いたいことばかり伝えて、部下の気持ちに寄り添っていなかった」と。
そこから、「部下の話を聴く」「違いを受け入れる」ことを意識するようにしました。
少しずつ、部下の表情がやわらぎ、会話も増え、関係性が変わっていったのです。
部下との距離が縮まる上司の共通点とは?
逆に、部下との距離を自然に縮めている上司にはこんな共通点があります。
- 相手の話に耳を傾けている
- 小さな変化にも気づき、声をかけている
- 「ありがとう」「助かった」と言葉で伝えている
- 自分の価値観を押しつけず、まずは受け止めている
- 言動に一貫性があり、安心感を与えている
これらは、特別なスキルではありません。
ちょっとした意識と実践で、誰にでもできることなのです。
おわりに
部下との距離感に悩むと、「もっと頑張らないと」「気合いで乗り越えよう」と
自分を追い込んでしまいがちです。
でも大切なのは、“頑張り方”を変えることです。
正しさや成果よりも、まずは「関係性」に目を向けてみましょう。
信頼関係が築けたとき、初めて部下の力を引き出すことができます。
あなたの「伝え方」や「関わり方」次第で、チームは大きく変わります。
まずは今日から、ひとつだけ「やめること」「始めること」を決めてみてください。
小さな一歩が、大きな変化につながっていきます。
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