分かってるのに動けない7つの理由。壁を越えて『やってみた』を積み上げる方法。

マインド

はじめに

管理職やリーダーになると、「やった方がいいこと」をたくさん耳にするようになります。

  • 部下ともっと面談した方がいい
  • 会議を効率的に進めた方がいい
  • チームで目標を共有した方がいい

どれも正論ですし、頭では理解できます。
でも現場に戻ると――

  • 忙しさに流されて動けない
  • どれから手をつけるべきか迷う
  • 「やった方がいい」が頭に残るだけで終わる

👉 実は、「やった方がいい」と「やってみた」の間には大きな壁があります。
その壁を越えられるかどうかで、上司としての成長も、部下の信頼も大きく変わります。


「やった方がいい」が並ぶ場面のあるある

  • 研修や本で“成功の秘訣”を10個インプットする
  • 会議で改善案が次々と飛び出す
  • 同僚や上司からアドバイスをたくさん受ける

…でも現場に戻ると?

  • ノートや付箋は増えるけど、現場は変わらない
  • 「全部やらなきゃ」と思って手が止まる
  • 正論に押しつぶされるような感覚になる

なぜ壁を越えられないのか? ~やれない理由7つ~

1. 他責にしてしまう

「上司が理解してくれないから」
「会社の仕組みが悪いから」
「部下が動かないから」
――環境や人のせいにしてしまうと、自分が動く理由を見失います。

2. 仕事が増えるのが嫌

新しいことを始めれば、説明や調整が増える。
「これ以上負担を増やしたくない」という気持ちが、一歩を止めます。

3. とはいえ今でも何とかなってるし…

大きな問題は起きていない。現状維持でもギリギリ回っている。
「変わらなくても困っていない」という安心感が、挑戦を遠ざけます。

4. 失敗したら怖い

「挑戦して成果が出なかったら?」
「余計なことをしていると思われたら?」
――そう考えると動けなくなります。

5. 周囲の目が気になる

「なんでそんなことやってるの?」と笑われるのが怖い。
周囲と違う動きをすることにブレーキがかかります。

6. 優先順位が分からない

「やった方がいい」が多すぎて、どこから始めるべきか分からない。
選べないから動けない、という状態に陥ります。

7. 自信が持てない

「自分にできるのか?」と不安になる。
「意味あるのかな?」と疑ってしまう。
結果、やる前から諦めてしまいます。


部下から見るとどうなるか

上司が「やった方がいい」と並べるばかりで動かない姿は、部下にこう映ります。

  • 「口では立派だけど、実際には何も変わらない」
  • 「上司が動かないのに、なぜ自分たちだけやれと言われるのか」
  • 「正しいことは分かる。でも行動が伴わないから信用できない」

👉 この積み重ねは、部下の信頼低下やモチベーション低下に直結します。

逆に、上司が「やってみた」を積み上げていると――

  • 「上司が挑戦しているから、自分もやってみよう」
  • 「失敗してもいいんだ」と安心できる
  • 「言葉より行動で示してくれる」と信頼が高まる

やれない理由を整理してみる

7つの理由は、大きく分けると次の3つの「傾向」に整理できます。

傾向①:環境のせいにしてしまう

(例:他責、周囲の目が気になる)

傾向②:自分の内面のブレーキ

(例:失敗への恐れ、自信のなさ)

傾向③:行動に落とせない

(例:仕事が増えるのが嫌、とはいえ現状維持で何とかなってる、優先順位が分からない)


傾向ごとの改善案

傾向①:環境のせいにしてしまう人へ

環境はすぐには変えられません。
でも、自分の行動は今日から変えられます。

  • 「会社が悪い」と思う前に、自分ができる小さな一歩を探す
  • 周囲の目が気になるなら、まずは静かに試してみる

👉 環境を変えるのではなく、自分の一歩で空気を変えましょう。


傾向②:自分の内面にブレーキがある人へ

「失敗が怖い」「自信がない」――誰もが抱える自然な感情です。
だからこそ、小さな一歩が大切です。

  • 成功より「やってみた事実」に価値を置く
  • 失敗は“学びの材料”と考える
  • 「やらないリスク」の方が大きいと捉え直す

👉 不安を消すのではなく、「不安があっても動く」ことに意味があります。


傾向③:行動に落とせない人へ

「やった方がいい」が多すぎて、手が止まる。これは真面目な人ほど陥る落とし穴です。

  • 優先順位を決めるのではなく、「最初の1つ」を選ぶ
  • 小さな成功体験を積み重ね、現状維持の安心感を上書きする
  • 「やらなかったら変わらない」を意識する

👉 行動はシンプルでいい。「まず1つ」。それが突破口になります。


あなたに伝えたいこと

正論や批評を学ぶことは大切です。
でも、それ以上に大切なのは「やってみた」を積み上げること。

「やった方がいい」を10個並べるよりも、
「やってみた」を1つ実行する方が、部下の信頼を得てチームを前進させます。

今日から「最初の1つ」を決めて、試してみてください。
その一歩が積み重なることで、あなたのマネジメントは確実に変わります。


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