はじめに
「そこではない!」
この言葉にドキッとした方もいるかもしれません。新任リーダーとして、あるいは不安を抱えながら日々頑張る管理職の方々に、今回は問いかけます。
あなたが今、一番頑張っているのはどこですか?
そしてもうひとつ。
リーダーの役割とは何でしょうか?
会社の規模や業界によって答えはさまざまかもしれません。ただ、多くの企業に共通するのは「部下を率いてチームで目標を達成すること」です。
プレイヤーだった頃の仕事とは違い、リーダーには部下とともに進む力が求められます。そのために必要不可欠なもの。それは何かと言えば、
「部下があなたに付いてくる」こと。
これがリーダーとしての土台であり、最も大切な目標です。
部下を引きつける上司になるために
「部下が付いてくる上司」になる。その重要性は理解していても、実際には何をすれば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。
振り返ってみてください。
新任リーダーが一生懸命取り組むこととして、こんなリストが思い浮かびませんか?
- 部下に負けない専門知識やスキルの習得
- 戦略立案やマーケティング能力の向上
- 目標設定や評価の方法の勉強
- 会議や面談スキルの向上
これらに懸命に取り組む姿勢は素晴らしいです。しかし、こうした努力だけで部下は付いてくるでしょうか?
部下が見るのは「上司の姿勢」
ここで思い出して欲しいのは、かつてあなたが部下だった頃のことです。
「この上司についていきたい!」と思った相手はどんな人でしたか?
その決め手となったのは、おそらく「会議のスキル」や「評価の仕方」ではなかったはずです。むしろ、その上司の姿勢や人柄があなたを引きつけたのではないでしょうか。
例えば、部下の声に真剣に耳を傾け、感謝を伝える。自分の言葉と行動に一貫性がある。そのような「人としての魅力」が、部下の信頼を得る鍵となります。
何を最優先すべきか?
リーダーとしての責任を果たすために、今一度考えてみてください。
- 部下はあなたの何を見ているのか?
- 部下が付いてくるために、あなたが磨くべきものは何か?
もちろん、業務スキルの向上も大事です。しかし、それ以上に重要なのは、部下が「この人についていきたい」と感じる上司になること。それこそが、あなたが今最も向き合うべき課題かもしれません。
おわりに
この記事を読みながら、「私にはまだ難しい」と感じた方もいるかもしれません。それでも、一生懸命努力しているあなたを私は心から応援しています。
部下を引きつけるリーダーは、一朝一夕で生まれるものではありません。試行錯誤しながら少しずつ成長していくことで、その姿は部下に伝わり、やがて信頼が生まれるのです。
あなたの努力が、チーム全体の未来を作ります。自信を持って進んでください。