はじめに
「チームを作ろう」
管理職になると、よく聞く言葉ですよね。
でも現場では、こんな感覚になることがあります。
- 人はいる
- 仕事は回っている
- ただ、同じ方向を向いている感じがしない
この状態、もしかすると
“チーム”じゃなくて“グループ” かもしれません。
今日はこの違いを、できるだけ現場の言葉で整理します。
(責める話じゃなく、立て直す話です)
それ、チーム?それともグループ?
まず定義をシンプルにして確認しておきます。
上司と部下が、同じゴールを目指している。
それが「チーム」。
逆に言うと——
ゴールがない(共有されていない)なら、それは単なる「グループ」。
同じ場所にいるだけ、になりやすい。
ここでいうゴールは、数字目標だけの話ではありません。
「何のためにやっているか」「どんな状態を目指すのか」
そういう“目的”や“方針”も含みます。
チームとグループの違いは、だいたいここに出る(5つ)
現場で差が出るのは、綺麗なスローガンじゃなくて
日々の「目線」と「判断」と「会話」です。
1)目線の先が違う
チーム:目線の先にあるのは「目的」
グループ:目線の先にあるのは「上司の顔色」
グループ化すると、こういう会話が増えます。
「上司、どう思うかな」
「怒られない形にしとこ」
「正解っぽくしとけば大丈夫」
この状態、部下が悪いわけじゃない。
“目的”より“評価”が先になる空気がそうさせます。
2)役割がつながっているか、分断されているか
チーム:役割がつながっている
グループ:仕事が分断されている
チームだと、こう言えます。
「自分の仕事が、誰の何に効いているか」
グループだと、こうなりがちです。
「自分は自分の担当だけ」
「終わったら次は知らない」
役割がつながっていないと、助け合いが起きません。
そして、連携が必要な場面ほど揉めます。
3)意思決定の基準が揃っているか、揺れるか
チーム:意思決定の基準が揃う
グループ:その場のノリで毎回変化する
グループにありがちなのは、これです。
- 人によって判断が違う
- 会議の空気で結論が変わる
- 今日はA、来週はBになる
これ、部下から見るとけっこうしんどい。
「結局、何を優先したらいいの?」が分からないからです。
4)言葉が違う
チーム:「私たちは何のためにやる?」が言える
グループ:「言われたからやる」だけが残る
「言われたからやる」って、悪いことではありません。
忙しい現場では、そうなる日もある。
ただ、これが常態化すると
部下は “考える” を止めます。
考えない部下が増えると、上司がしんどくなります。
「自分で考えて動いてよ…」という感情やストレスが増えるから。
5)仕事の主語が違う
チーム:自分ごととして話す
グループ:他人ごととして話す
チームは「私たち」の言葉が増えます。
グループは「会社が」「上が」「あの人が」が増えます。
他責が増えるというより、
“当事者になりにくい構造”ができるんですよね。
じゃあ、どうすれば「チーム」に戻せるのか
ここ、気合いの話にしたくないので
現場で実践できる形に落とします。
いきなり大改革は不要です。
最初にやるのは、たったこれ。
「ゴール(目的)を言葉にして、繰り返し共有する」
そして、共有の仕方が大事です。
一回言って終わりではなく、日常の会話に埋め込む。
例えばこうです。
- 指示の前に「今回の目的」を一言添える
- 優先順位の理由を「ゴール基準」で説明する
- 会議の途中でも、そして終盤でも「結局、何のため?」を確認する
これだけで仕事の主語が変わり、場の空気が変わり始めます。
ゴールが共有されると、何が起きる?(未来の話)
ゴールが共有されると、チームはこう変わります。
- 部下が「判断」できるようになる
- 指示が減る(確認が減る)
- 連携が増える(助け合いが増える)
- 会議が短くなる(基準が揃う)
- 上司の顔色より、お客様の顔を見るようになる
要するに、チームとしてゴールを達成します。
そして、その過程で部下が育ちます。
おわりに
「それ、チーム?それともグループ?」
この問いは、部下をジャッジするためじゃなく
自分たちを診断し立て直すための問いです。
チームかグループかは、能力の差ではなく
“ゴールが共有されているか”で決まります。
あなたの組織は、どっちに近いですか?
チーム?それともグループ?
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