はじめに
突然ですが、一つ質問させてください。
“コミュニケーションは得意ですか?”
あなたはどうでしょう?
「得意!」と即答できますか? それとも、「苦手かも……」と思いますか?
私の経験上、多くの人が「苦手」と感じています。 でも、具体的に何が苦手なのか? そこを深掘りすると、ある共通点が見えてきます。
「苦手」の正体はどこにある?
では、もう一つ質問です。
“どの点が苦手ですか?”
おそらく、多くの人がこんなふうに答えるのではないでしょうか。
- はなすのが苦手
- 何をはなしていいか分からない
- 説明が下手
- ついどんどん話してしまう
- ロジカルにはなせない
このように、人はコミュニケーションを“はなすスキル”として認識し、その上で得意・苦手を判断している傾向があります。
ただ……
実は、ほとんど聞いたことがない答えがあります。
それは、
“私はきくことが苦手です”
というもの。
「きく力」はスキルとして意識されにくい
そう、人は「はなすこと」はスキルとして意識する一方で、「きくこと」はスキルだと認識していません。
または、「きくことならできている」と思っている人も多いでしょう。
しかし、ここで考えてみてください。
上司に求められるのは「はなす力」か?
あなたが目指しているのは、どんな上司でしょうか?
- 部下と信頼関係を築き
- 部下がイキイキと動き
- 部下が自ら考えて仕事を進める
そんなチームをつくるリーダーではありませんか?
もし、あなたがそんな上司を目指しているなら、「はなす力」よりも「きく力」が圧倒的に重要です。
「信頼できる上司」はどんな人?
あなたがこれまで信頼してきた上司を思い出してください。
- あなたの話に耳を傾け
- あなたの考えを尊重し
- あなたが「この人のために頑張りたい」と思える
そんな人ではなかったでしょうか?
もしそうなら、あなたが鍛えるべきスキルは、間違いなく「きく力」です。
おわりに
上司として「はなす力」も確かに重要です。
でも、それ以上に大切なのは、「部下の声をしっかりきく力」。
あなたが本当に信頼される上司になりたいなら、「はなす力」に加えて「きく力」を意識してみてください。
それが、強いチームをつくる第一歩になります。
あなたのリーダーシップが、より良い形で発揮されることを願っています。