はじめに
リーダーとしての仕事は、チームを率いるだけでなく、メンバーや上司との関係性を築きながら業務を進めていくことが求められます。その中で、特に新任リーダーは、チームビルディングの方法や上司との適切な距離感に悩むことが多いのではないでしょうか。今回は、リーダーが直面する上司との関係性に焦点を当て、私自身の体験を通して、実践的なアドバイスをお伝えします。
上司との関係を変えるシンプルな方法
私自身、かつては上司と話すことが苦手でした。評価者でもある上司に頼ることなんてあってはならない、そして自分は管理職なんだから、という強い思いがあり上司に接点を持つのが嫌で、できるだけ距離を置きたいと考えていました。しかし、業務の性質上、上司との接点を完全にゼロにすることはできません。
そこで、私は思い切って「毎週30分の定例面談」を上司に提案しました。驚いたことに、上司はこの提案を非常に喜びました。部下からの働きかけは新鮮だったようで、むしろ積極的に応じてくれたのです。
定例面談がもたらした変化
1. お互いの負担軽減
毎週の面談を通じて、報告・連絡・相談が効率的に行われるようになりました。その結果、緊急の連絡や突発的な仕事の差し込みが減り、業務がスムーズに進むようになりました。
2. 上司との信頼構築
面談を続けるうちに、上司との間に一定の信頼関係が生まれました。最初は業務に関する話題が中心でしたが、次第にお互いの考え方や価値観について話す機会も増え、仕事以外の面でも理解が深まりました。
3. 自然なペースの確立
面談を続ける中で、必要な情報共有や確認が自然に行えるようになり、次第に面談自体をスキップしたり、メールで簡単に済ませたりすることが増えました。このプロセスを通じて、上司からの過剰な干渉がなくなり、私自身のペースで仕事を進められるようになったのです。
明日からはじめること
上司との関係を改善するための具体的なアクション
- 週1回、30分の定例面談を提案する
- 上司にメールや口頭で「毎週30分、進捗報告の時間を設けたい」と伝えましょう。
- 面談の目的を「効率的な情報共有」と明確に伝えることで、提案を受け入れやすくなります。
- 面談の内容を事前に準備する
- 報告事項、相談事項、確認事項をリストアップし、面談中に的確に伝えられるようにします。
- 質問や提案を盛り込むことで、上司との対話をより建設的なものにしましょう。
- 上司の反応に耳を傾ける
- 面談中に上司の意見やフィードバックを積極的に聞き入れ、必要に応じて行動に反映させます。
- 上司の意図や期待を理解することが、関係性改善の第一歩です。
上司との関係がチームに与える影響
上司との関係性は、チーム全体の雰囲気やパフォーマンスにも大きな影響を与えます。上司が部下を信頼し、適切にサポートしている場合、その姿勢は自然とチームにも伝わります。一方、上司との関係がギクシャクしていると、チームの士気や連携にも悪影響を及ぼす可能性があります。
上司との円滑な関係を築くことは、リーダー自身の働きやすさだけでなく、チーム全体の成長にもつながる重要な要素です。そのため、上司との信頼関係を意識的に育む努力を怠らないようにしましょう。
おわりに
上司との関係を改善することは、新任リーダーにとっての大きな課題の一つです。しかし、毎週30分の定例面談のようなシンプルなアクションを積み重ねるだけで、驚くほど効果的な変化を実感できます。
自分から働きかけることで、チームの雰囲気を前向きに変え、上司との関係をより良いものにしていきましょう。その一歩が、リーダーとしての成長にもつながるはずです。ぜひ、今日から試してみてください!