はじめに
新任リーダーの皆さん、部下にどのように声をかけるべきか迷うことはありませんか?同じ状況でも、その言葉が響くかどうかは相手次第です。今回は、私の息子が通う少年野球でのエピソードをもとに「相手に合わせた指導」の重要性を考えてみたいと思います。この内容は、あなたのチーム運営にすぐに役立つ実践的なヒントとなるはずです。
部下のタイプに応じたアプローチ
部下それぞれに合ったアプローチを選ぶことがリーダーの重要な役割です。同じ状況でも、投げかける言葉によって相手の反応が大きく変わることを知っていますか?たとえば、Aさんには「やってはいけないこと」を伝える方が効果的な場合もあれば、Bさんには「やるべきこと」を強調した方が良い場合があります。
これは、野球の監督が投手にかける言葉の選び方と似ています。たとえば、強打者対策では、A投手には「高めは絶対に投げるな」と伝え、B投手には「低めだけを投げなさい」と指示します。このように相手の性格や状況に応じたアプローチが、パフォーマンスを最大限に引き出す鍵なのです。
無意識の言葉がもたらす影響
ついつい自分が好む方法や経験則で声をかけてしまうことはありませんか?息子が所属する野球チームでの私の経験では、大量リードの場面では応援の意思を持ってついつい投手に「点差があるから大丈夫だ!」と声をかけてしまいました。しかし、結果は引き分け。無意識のうちに自分の価値観を優先していたのです。※このケースの投手にはいくら点差があろうとも「一点もやるな!」の方が良かったみたいです。
部下に声をかける際も同じことが起こり得ます。自分にとって正しいと思う方法が、相手には逆効果となることもあるのです。大切なのは、自分の価値観ではなく、相手がどう受け取るかを考えることです。
明日からはじめること
では、どうすれば部下に最適な言葉を選べるリーダーになれるのでしょうか?以下のポイントを意識して、明日から始めてみましょう。
- 部下を観察する
普段の仕事ぶりや反応をよく観察し、何が彼ら彼女らのモチベーションを上げるのかを見極めましょう。 - フィードバックの選択肢を増やす
「やるべきこと」と「やってはいけないこと」、両方のアプローチを用意し、相手に合わせて使い分けてください。 - 相手の性格に耳を傾ける
日常のコミュニケーションを通じて、相手がどのような言葉に力を得るのかを感じ取りましょう。 - 無意識の癖を意識する
自分の言葉のパターンを振り返り、「相手本位」の視点で改善できる点を探しましょう。
おわりに
リーダーとしての成長は、部下に合った方法を探り、それを実行する力にかかっています。同じシーンでも、部下の数だけ声のかけ方があると肝に銘じてください。そして、相手を観察し、考え抜くことがチームの信頼関係を深める第一歩です。
明日から、一人ひとりに合った声かけを意識してみてください。その小さな一歩が、大きなチームの成功につながります。