「部下に変わってほしい」と願う前に、まず“あなた”がするべきこと

コミュニケーション

あれ?
「なんで、うちの部下ってこんなに反応が薄いんだろう」
「もっと自分の意見を言ってくれたらいいのに」
「言われたことしかやらないな」
「変わってほしいのは、こっちなのに…」
「頑張ってるのに、なんだか報われないな…」

そんな風に思ったこと、ありませんか?

そんなあなたに、今日のメッセージです。


はじめに

「部下を変えたい」
「もっといいチームにしたい」
「関係性をよくしたい」

そう願っているあなたは、きっと今、がんばっている証拠です。
ただ、ひとつだけ大切な視点があります。

それは──
部下を変えたいなら、まずは自分から
ということ。

今日は、ちょっと視点をひっくり返してみましょう。


「部下を知りたい」なら、まずは「あなたを知ってもらおう」

部下の考えや本音を知りたいと思うのは自然なこと。
でも、あなた自身はどれだけ自分のことをオープンにしていますか?

・自分が何を大切にしているのか
・どんな価値観で仕事をしているのか
・何が得意で、何が苦手なのか

意外と、部下はあなたのことをあまり知らないかもしれません。

「上司のことを知りたい」なんて、部下からはなかなか言えないものです。
だからこそ、まずはあなたから知ってもらう努力が必要です。


「部下に変化してほしい」なら、まずは「あなたが変化しよう」

たとえばこんなことありませんか?

・部下にもっと報連相してほしい
・もう少し前向きに仕事に取り組んでほしい
・チームの空気を良くしてほしい

そのどれも、あなた自身の関わり方を少し変えるだけで動き出すかもしれません。

「報告が来ない」→「報告しやすい雰囲気づくりができているか?」
「前向きじゃない」→「小さなチャレンジを喜べているか?」
「空気が重い」→「まず自分が明るく接しているか?」

変化は、“あなたが変わる姿を見せること”から始まります。


「部下に笑ってほしい」なら、まずは「あなたが笑いかけよう」

これは、とてもシンプルだけど深い話です。

職場でギスギスしているときや、チームの空気が重たいとき、
無意識にみんな表情が硬くなります。
そして、上司であるあなたの表情こそ、チームに与える影響は大きいです。

「笑って」じゃなく「笑いかける」ことから。

無理にテンションを上げる必要はありません。
ほんの少し、表情を柔らかくするだけで、部下の心も少しずつ開いていきます。


求める前に、まずは「あなたから」

チームに対して、何かを求めたくなる気持ちは当然です。
でも、求めることよりも、与えることのほうがずっと強い影響力を持ちます。

・安心感を与える
・認める
・見守る
・共感する
・任せる

これらは、どれも「あなたがどう関わるか」で生まれるもの。
小さなことかもしれませんが、部下はそういうところをちゃんと見ています。


明日からはじめること

「部下に求めたいこと」を1つだけ紙に書き出してください。

たとえば──
「もっと自発的に動いてほしい」
「ミスを隠さずに報告してほしい」
「チームの空気を明るくしてほしい」

その横に、「そのために自分ができること」をセットで書いてみてください。

「もっと自発的に動いてほしい」→「任せる範囲を広げてみよう」
「ミスを隠さずに報告してほしい」→「ミスの後に責めない空気を作ろう」
「空気を明るくしてほしい」→「朝一番に笑顔で声をかけてみよう」

たったこれだけで、あなたの言動に変化が起き、
その変化はきっと、部下の行動にもつながっていきます。


おわりに

「部下に選ばれるリーダーか否か」は、
何か特別なスキルや、強いカリスマがあるかどうかではありません。

“日々の関わりのなかで、どう在れているか”
それが、部下の信頼にじわじわと繋がっていくのです。

部下に知ってほしいなら、まずあなたから知ってもらおう。
部下に変わってほしいなら、まずあなたから変わろう。
部下に笑ってほしいなら、まずあなたから笑おう。

今日の一歩が、未来の信頼につながります。
ゆっくりでいいので丁寧に歩いていきましょう。

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