あれ?
「うちの上司、何も教えてくれないな」
「“リーダーなんだから自分で考えて”って言われるだけ…」
「部下の顔色ばかり気にしてる気がする…」
「自分ばっかり頑張ってる気がする…」
「なのに結果も出ないし、なんだか空回りしてる気がする…」
もし、今これを読んでくれているあなたが、
そんな毎日を少しでも感じているなら──
そんなあなたに今日のメッセージです。
はじめに
「リーダーなんだから、ちゃんと引っ張らなきゃ」
「部下がついてくるような存在にならなきゃ」
そんなプレッシャーを、自分に課していませんか?
実はそれ、リーダー1年目の多くの人がハマる落とし穴です。
リーダーだから上に立たなきゃ、
リードしなきゃ、
自分が正しく導かないと──
そう考えるあなたは、間違いなく責任感がある人です。
でも、ちょっとだけ視点を変えてみませんか?
「上に立つ」ではなく「支える」から始めてみよう
大事なのは「どうやったら部下がついてくるか?」ではなく、
「どうやったら部下の力が最大化されるか?」
この問いに置き換えることです。
ついてくる・こないは、あなたの“魅力”ではなく、
部下の“環境”や“状態”によっても変わるもの。
だからこそ、「ついてこさせる」ことに力を注ぐより、
**「部下の力を引き出せるリーダーでいること」**が、結果的にチームの力を高めます。
そのためには──
まず「支える」ことから始めてみませんか?
あなたも誰かの「部下」であることを思い出してみてください
たとえば、あなたの上司。
あなたはその人の、どんなところを見ているでしょう?
・ちゃんと話を聞いてくれるか
・自分を理解しようとしてくれているか
・フォローしてくれるか
・任せてくれているか
リーダーの言動や姿勢って、案外細かく部下に見られています。
だからこそ、あなたも思い出してみてほしいんです。
「自分はどんな上司についていきたいと思っているか?」
その感覚は、いま部下を持つあなたが「どう振る舞うべきか」を考える上で、すごく大切なヒントになります。
「力を引き出す」ってどういうこと?
部下の力を引き出すって、スキルや知識を与えることだけじゃありません。
・ちゃんと見てるよ、という安心感
・小さな成功を認めてあげる一言
・やってみようと思える環境づくり
・失敗してもチャレンジできる空気
こういった「土台」こそが、部下の力を発揮させる大前提なんです。
つまり、あなたが「支え手」であることが、最大のリーダーシップかもしれないということ。
明日からはじめること
では、具体的に明日からできることはなんでしょうか?
それはとてもシンプルなことです。
「部下の様子を、少しだけ丁寧に見てみる」こと。
たとえば──
・今日、どんな表情をしていたか?
・どんなタイミングで迷っていたか?
・何かを伝えようとしていたけど、飲み込んでいた瞬間はなかったか?
この「小さな観察」が、部下の力を引き出す第一歩です。
そして、そうやって気づいたことを、ちゃんと声に出して伝えること。
「〇〇のやり方、最近工夫してるよね。いいね」
「さっき悩んでたみたいだけど、気になることあった?」
この声かけが、部下の心に灯をともします。
おわりに
リーダーという役割は、時に孤独で、時に正解が見えなくて、
そして、思っている以上に「人」に振り回されます。
でも、あなたはちゃんと考えている。
ちゃんと悩んでいるし、ちゃんと前を向こうとしている。
だから大丈夫。
「どうやって引っ張るか」より
「どうやって力を引き出すか」に目を向けることで、
あなた自身のリーダーシップも、どんどん変化していきます。
“上に立つ”のではなく、
“支える”ことから始めてみましょう。
そこにしか育たない信頼関係が、きっとあります。