今回は同じ状況でも人それぞれ力を発揮する言葉は違うよというお話です。
先日、息子の少年野球チームのパパ友達(大学野球で監督をしている)から面白い話を聞きました。
大事な試合前、投手に相手の強打者対策を伝える時、
A投手には「高めは絶対に投げるな」というやってはいけないことを伝え
B投手には「低めだけを投げなさい」というやるべきことを伝えるとのこと。
別の場面では10点差で勝っている試合で
A投手には「点差があるから心配するな」と安心して投げることを伝え
B投手には「点差があっても1点もやるな」と気を引き締めることを伝えるとのこと。
ちなみに僕は先日、息子の野球チームが9点の大幅リードで迎えた最終回の守りの時、自チーム投手に「点差あるから大丈夫だ!」と無意識に声をかけていました。
選手たちも同じ声をかけていました。
結果は大量リードがなくなり引き分け、、、。
でも、これまでも色んな試合で大量リードの際、僕はいつも同じ声掛けをしていました。
その言葉が力になると思って疑わなかったから。
この話は部下の力を発揮させる際にリーダーが知っておくべき大事なことを教えてくれます。
ひとつは、同じ事象であっても相手によってその方法を変えなさい、ということ。
もう一つは、ついつい無意識に自分が好む方法を選んでしまうということです。
特に二つ目は要注意です。
極論ですが、同じシーンであっても部下の数だけ教え方、指導法があります。
叱り方、褒め方、アドバイス、等々。
方法論も大切ですが、それ以上に相手に対してどの方法が必要か?
それを見極めるリーダーであって下さい。
悩み孤独な管理職の社外上司 芝原昭夫