はじめに
月曜日の朝、会議が憂鬱だと感じることはありませんか? 新しい週のスタートなのに、どんよりした空気や緊張感で、エネルギーを削がれてしまうこともあるでしょう。そんなとき、私がかつて働いていた職場で効果的だった取り組みをご紹介します。その名も「感謝の朝礼」。
これは、たった数分で会議の雰囲気を一変させ、リーダーとしてのあなたの働きかけをより効果的にする方法です。この記事では、具体的な実践方法とその効果をお伝えします。
1. 感謝の朝礼とは?
「感謝の朝礼」は、月曜日の朝、会議の冒頭に行う簡単な取り組みです。そのルールはシンプルで、参加者全員が「感謝」をキーワードに短いエピソードを話すというもの。
エピソードは以下のような内容で構いません:
- 仕事にまつわる感謝:最近助けられた出来事や、成功に繋がったサポートへの感謝。
- 時事ネタの感謝:ニュースや社会の出来事を通じて感じた感謝の思い。
- プライベートの感謝:家族や友人、日常の小さな幸せへの感謝。
例えば、「先週のプレゼン準備を手伝ってくれた同僚に感謝しています」といった内容や、「休日に家族と過ごした時間が心の充電になりました」という話でもOKです。
話が終わると、全員が拍手で応じます。次の人がそれを受けて話し始めるという流れで進めます。このように、感謝を共有するだけで場の緊張感が和らぎ、自然と笑顔が生まれます。
2. 感謝の朝礼の効果
この取り組みには、多くのメリットがあります。
- 会議の空気が柔らかくなる
朝のピリピリした空気がリセットされ、リラックスした雰囲気で会議をスタートできます。その結果、議論が活発になり、参加者の発言意欲も高まります。 - 感謝の習慣が身につく
毎週繰り返すことで、「感謝の視点」で物事を見る習慣が自然と身につきます。この意識は、部下や周囲の人々とのコミュニケーションにも良い影響を与えます。 - 「感謝の文化」が職場全体に広がる
リーダーが率先して感謝を表明することで、部下もその姿勢を見習い、感謝の文化が組織全体に浸透します。 - 人間性が垣間見える
個々のエピソードを通じて、参加者の人柄や価値観を知ることができます。これが信頼関係を深めるきっかけとなります。
結果として、職場の人間関係が良好になり、会議の質が向上。ひいては、チーム全体のパフォーマンス向上につながります。
3. 実践へのステップ
感謝の朝礼を導入するのは、とても簡単です。
- スケジュールに組み込む
月曜日の会議開始時間を10分早め、最初の5–10分を感謝の朝礼に充てます。 - 最初はリーダーが率先する
最初の数回は、リーダーであるあなたが感謝をシェアする役を務め、雰囲気づくりを行いましょう。 - 全員に話す機会を与える
参加者全員が平等に発言できるようにします。特定の人に偏らないよう配慮しましょう。 - ルールを柔軟に運用
話しづらいと感じる人には無理強いせず、自由参加のスタンスを保ちます。徐々に慣れることで、自然と参加者が増えていきます。
おわりに
「感謝の朝礼」は、小さな取り組みでありながら、職場の空気や人間関係、そしてチーム全体の成果に大きな影響を与える可能性があります。
管理職としての役割を考えると、会議の質や職場の雰囲気を整えることは重要な責務です。その一環として、感謝を共有するこのシンプルな取り組みをぜひ試してみてください。
もし最初はうまくいかなくても大丈夫。一歩一歩進むことで、必ず成果が見えてきます。そして、周りが変化していく姿を見たとき、その喜びはひとしおです。
新しい週のスタートを、前向きな感謝の気持ちで彩りましょう。
※月曜朝だけでなく、色々な会議の冒頭でルーティンとして行っても良いです。